祇園祭の前祭に巡行する山。
二十四孝「孟宗」に因む山。
孟子が、病気で苦しむ老母のために、母の好物の筍を食べさせてやろうと、季節外れの真冬の山の竹林に分け入り、やっとのことで筍を掘り、母に食べさせた話に因む。
【ご利益】
孟子の逸話から、孟宗山は、親孝行のご利益があると言われる。
【歴史】
天明8(1788)年、『天明の大火』で焼失。
寛政8(1796)年、復興。
元治元(1864)年、『禁門の変(蛤御門の変)』で胴組が焼失。
明治2(1869)年、復興。
平成9(1997)年、水引を復元新調。
平成22(2010)年、胴掛「砂漠らくだ行」を新調。
【胴組】
胴組。
【水引】
【前掛】
前掛は、「紺地五爪群龍図」蝦夷錦。
【胴掛】
胴掛は、「仙鏡山水人物図」綴織が長らく使われて来たが、平成22(2010)年、平山郁夫原画の「砂漠らくだ行」が新調された。
【見送】
見送は、明製「牡丹鳳凰幻想動物図」刺繍が使用されていたが、現在では、昭和15(1940)年に竹内栖鳳が描いた肉筆「墨竹図」が使用されている。
【白幣】
白幣。
【隅金具】
隅金具。
【日程】
7月14日、山建て。
7月16日、宵山。
7月17日、巡行。
京都市中京区烏丸通四条上ル笋町。