函谷鉾

(函谷鉾)

祇園祭の前祭に巡行する鉾。

孟嘗君の故事に因む鉾。

【歴史】
宝永5(1708)年、『宝永の大火』で罹災。
天明8(1788)年、『天明の大火』で罹災。
天保10(1839)年、白木の状態で巡行に復帰。稚児人形を用いる。
元治元(1864)年、『禁門の変(蛤御門の変)』で焼失。
明治2(1869)年、巡行に復帰。
明治5(1872)年、巡行からの帰還中、不注意の見物客が轢死する。以来、供養が行われる。
昭和45(1970)年、前掛「ゴブラン織」が重要文化財に指定される。

【稚児人形】
天保10(1839)年、巡行に復帰した際、一条実良が稚児として搭乗予定であったが搭乗が中止となったために、実良の実物大の人形「嘉多丸」が制作され代役として使われた。これが稚児人形の始まりである。

【胴組】

函谷鉾 胴組

(胴組)

函谷鉾 胴組

(胴組)

函谷鉾 胴組

(胴組)

函谷鉾の胴組は、ヒノキとケヤキが使われている。

【鉾頭】

函谷鉾 鉾頭

(鉾頭)

(函谷鉾の鉾頭)
鉾頭は、竹組の上に白麻の三角形の上に、白銅銀鍍金の三日月を組み合わせた造詣となっている。

【天王人形と関】

函谷鉾 天王人形「孟嘗君」

(天王人形「孟嘗君」)

函谷鉾 関

(関)

天王人形は、孟嘗君。右手に剣を持って、左手をかざして月を眺める姿。また、他の鉾で使われる「天王台」に当たるものとして「関」が用いられている。この「関」には、雄鶏と雌鶏が乗っている。

【真木】

函谷鉾 真木

(真木)

函谷鉾 吹き散り

(吹き散り)

函谷鉾 網隠し

(網隠し)

真木の上部は竹、中央部から下はケヤキで出来ている。真木は長さ約22メートル。

【榊】

函谷鉾 榊

(榊)

真木に付けられた「榊」。

【大屋根】

函谷鉾 大屋根

(大屋根)

函谷鉾 大屋根

(大屋根)

函谷鉾に使われる大屋根は切妻造で板葺きに箱棟。

【屋根の装飾】

函谷鉾 「林和靖と童子」

(「林和靖と童子」)

函谷鉾 「亀と牡丹」

(「亀と牡丹」)

函谷鉾 「林和靖と童子(林和靖部)」

(「林和靖と童子(林和靖部)」)

函谷鉾 「林和靖と童子(童子部)」

(「林和靖と童子(童子部)」)


函谷鉾 「亀と牡丹(亀部)」

(「亀と牡丹(亀部)」)

函谷鉾 「亀と牡丹(牡丹部)」

(「亀と牡丹(牡丹部)」)

屋根軒下には、正面に「林和靖と童子」、後部に「亀と牡丹」の彫刻がある。


函谷鉾 「鶏鴉図」前部

(「鶏鴉図」前部)

函谷鉾 「鶏鴉図」後部

(「鶏鴉図」後部」)

軒裏には、「鶏鴉図」が今井景年によって描かれている。

【水引】
天水引。

函谷鉾 天水引と下水引

(天水引と下水引)

天水引は、「緋羅紗地神紋付」。

前水引。

函谷鉾 前水引

(前水引)

函谷鉾 前二番水引

(前二番水引)

前水引と前二番水引。

下水引。

函谷鉾 下水引「群鶏図」

(下水引「群鶏図」)

函谷鉾 下水引「群鶏図」

(下水引「群鶏図」)

函谷鉾 下水引「群鶏図」

(下水引「群鶏図」)

下水引は、「群鶏図」。山鹿清華の図案。

【前掛】

函谷鉾 天前掛「モンサンミシェル」

(前掛「モンサンミシェル」)

前掛は、ベルギー製ゴブラン織「イサクに水を供するリベカ」で、重要文化財に指定されており、平成18(2006)年に復元新調された。他に、「モンサンミシェル」、「中東連花葉文」、「八星メダリオン草花文」を所有。

【胴掛】

函谷鉾 胴掛

(函谷鉾の胴掛)

函谷鉾 胴掛「中国絨毯」

(胴掛「中国絨毯」)

函谷鉾 胴掛「ペルシャ絨毯」

(胴掛「ペルシャ絨毯」)

函谷鉾 胴掛「朝鮮段通」

(胴掛「朝鮮段通」)

胴掛は、中央にペルシャ絨毯、左右に中国絨毯、朝鮮段通を組み合わせたものが使われる。

函谷鉾 胴掛「ペルシャ絨毯」

(胴掛「ペルシャ絨毯」)

「ペルシャ絨毯」は華文唐草模様。


函谷鉾 胴掛「中国絨毯」

(胴掛「中国絨毯」)

「中国絨毯」は「玉取獅子図」の柄。


函谷鉾 胴掛「朝鮮段通」

(胴掛「朝鮮段通」)

「朝鮮段通」は1600年代製作のもの。

【後掛】
後掛は「八つ星メダリオン草花文」段通。

【見送】
見送は、江戸時代の「金剛界礼懺文」を復元新調したものと、「エジプト天空図」を所有。

【日程】
7月10日、鉾建て。
7月12日、曳初め。
7月16日、宵山。
7月17日、巡行。

地図 函谷鉾

京都市下京区四条通烏丸西入ル函谷鉾町。

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