祇園祭の前祭に巡行する山。
菅原道真に因む山。
「牛天神山」とも呼ばれるが、これは、天神を勧進した日が丑の日であったからと言う。
【ご利益】
菅原道真に縁のある山であるため、学問成就のご利益があるとされる。
【歴史】
天明8(1788)年、『天明の大火』で焼失。
寛政7(1795)年、復興する。当時、山町に居住していた風早実顕が山の再建を支援し、風早家が祀る天神像(木彫彩色天神像)を御神体とした。
元治元(1864)年、『禁門の変(蛤御門の変)』で被害を受ける。
明治5(1872)年、復興する。
【御神体人形】
天神坐像であるが、社殿内部の御簾に吊り下げられた鏡の背後に安置されているために外部からは姿は見えない。
【真松】
真松。巡行等の際には、御神体人形の天神に因み梅花も添えられる。
【水引】
前水引。
横水引。
水引は、「翔鷹千花図」綴織。他に、「真向龍金糸縫」、「金地円形文」等を所有。
古水引。
【前掛】
前掛は、「瓜木波濤雲龍文」蝦夷錦。
【胴掛】
胴掛は、以前は前掛と同じ「瓜木波濤雲龍文」蝦夷錦が使われていたが、現在では、巡行には「紅白梅」綴織が使われ、宵山には、1800年代にカザフスタンで製作された「星に鉤菱文」段通が飾られる。
宵掛。
【見送】
見送「異国人物図」。
見送は、傑作との誉れが高い「異国人物図(宮廷宴遊図)」毛綴。
他に、「雪中人物図」、「朝陽図」がある。
【金幣】
金幣。
【授与品】
【日程】
7月13日、山建て。
7月16日、宵山。
7月17日、巡行。
京都市下京区油小路通綾小路下ル風早町。