祇園祭の前祭に巡行する山。
謡曲「志賀」に因む山。
【ご利益】
盗難の被害に遭わないご利益があると言われる。
【歴史】
寛政元(1789)年、現在の御神体人形が製作される。
元治元(1864)年、欄縁を新調するも、『禁門の変(蛤御門の変)』で胴組等を焼失。
平成14(2002)年、隅房を新調する。
平成17(2005)年、会所がマンションとなる。
【御神体人形】
御神体人形は、歌人の大伴黒主を祀る。異説として、祀っているのは、西行とする説もある。
【真松と桜木】
真松の他に「桜木」を上げる。
【水引】
上水引。
上水引は、「雲龍文」刺繍。
下水引。
下水引「花鳥図」刺繍。
【前掛】
前掛の「波濤飛龍図」は、琉球の尚寧王が、京都の袋中上人に献上した逸品で明で製作されたものがあるが、現在は、復元新調された「五爪流文錦」が使われている。なお、この「五爪流文錦」は、万暦帝の着用した装束と言われる。
【胴掛】
胴掛は、「草花胡蝶文」綴錦。
【後掛】
【見送】
見送は「鳳凰牡丹図」と「紅地唐子遊図」の二種類あり、1年おきに交替で使用されている。
【日程】
7月19日、山建て。
7月23日、宵山。
7月24日、巡行。
京都市中京区室町通三条下ル烏帽子屋町。