祇園祭の前祭に巡行する山。
『平家物語』の「宇治川先陣」に因む山。
『応仁文明の乱』以前から存在している山で、山上に真松を立てず、山上を舞台として見せているのが特徴。舁山の中で最も重い山である。
【歴史】
昭和45(1970)年、御神体人形「筒井浄妙」の胴丸が重要文化財の指定を受ける。
【御神体人形】
御神体人形は、筒井浄妙(画面右)と一来法師(画面左)。浄妙が着用している甲冑「黒韋縅肩白胴丸」は、室町時代のもので、重要文化財に指定されている。
【水引】
水引。現在、水引は使用されない。
【前掛】
前掛は、「桃源郷図」、「桜図」がある。
【胴掛】
胴掛は、「柳橋水車図」、「琴棋書画」、「エジプト風景図」がある。
【後掛】
後掛は、「楓図」。
【装飾品】
御神体人形と共に山に載る「橋」は、漆塗りの宇治橋である。
源氏天下の先駆けとなった「宇治川合戦」に因むことから、勝負事等に勝つご利益があるとされる。
【日程】
7月13日、山建て。
7月23日、宵山。
7月24日、巡行。
京都市中京区六角通烏丸西入ル骨屋町。