祇園祭の前祭に巡行する山。
石清水八幡宮から勧請した八幡神を祀る山。
【歴史】
寛文元(1670)年、鳥居を新調する。
天保9(1838)年、鳥居を新調する。
昭和62(1987)年、前掛「慶寿裂」を復元新調する。
平成2(1990)年、胴掛「麒麟文」を復元新調する。
【八幡宮】
町内で祀る八幡神を勧請した山で、八幡宮の社殿は全て金箔押しで、天明年間(1781~1788)に製作されたもの。内部には、運慶作と伝えられる「応神天皇騎馬像」が祀られている。
巡行に際しては、左甚五郎作の鳩像一対が鳥居に据えられる。
【真松】
真松。
【水引】
水引は、「十長生図」綴錦。他に「花鳥仙園図」刺繍。
【前掛】
前掛「慶寿裂」。
前掛は、「慶寿裂」。昭和61(1986)年復元新調。
前掛「飛鳩図」。
前掛「飛鳩図」は、円山応挙を描いた「飛鳩図」を真ん中にして、左右に「山水画」綴織を配したもの。
【胴掛】
胴掛は、「麒麟文」刺繍。
【見送】
見送は、「雲龍波濤図」刺繍。中国の官服を見送に仕立て直したもの。他に、「婦女嬉遊図」綴錦もある。
古見送は、元禄3年のもの。
【金幣】
金幣は、宵山飾りには、天保8(1837)年に製作されたものが飾られる。巡行には、昭和10(1935)年製作のものが用いられる。
【隅房と装飾金具等】
隅房と装飾金具。
【授与品】
八幡宮に因み「鳩笛」、「鳩鈴」等が授与される。
【会所】
会所では、町が所有する「祇園祭礼図屏風(海北友雪)」が展示される。
【日程】
7月13日、山建て。
7月16日、宵山。
7月17日、巡行。
京都市中京区新町通三条下ル三条町。